遺伝的な要因や幼いころの社会科が不十分であった、甘やかしすぎたなどの原因により、飼い主がいないと極端に不安定になる犬がいます。そのような症状を【分離不安症】と呼び、犬のストレス増加の一因として改善しないといけない症状として扱われています。

分離不安の犬は、飼い主がいない間におもらしをしたり、部屋中を荒らしまくったり、吠え続けていたりなどの行動をとります。先述したように、犬のストレスの一つとして扱われていますので、あまりにもひどいときは獣医さんによって薬を処方されるケースもあるほどです。

このようなケースの改善には普段から犬を構いすぎない、留守番が特別なことだと思わせないなどの対処法が適切でしょう。外出時や帰宅時に妙なテンションで犬に話しかけていると、犬は「置いて行かれた!悲しい!」や「やった♪飼い主がいない間は好き放題できるぞ!」となりますし、帰宅時には「帰ってきた!!」と犬のテンションも上がります。出かける前におもちゃやフードなどを与え、犬の気がそれているすきにささっと出かけ、帰宅時も平静を装って帰宅しましょう。いちいち相手にしないことが犬のためになります。

お留守番の補助となるおもちゃの中にコングと言うものがあり、中に餌やおやつを入れると少しづつしか出てこないので犬はおやつをかきき出すのに夢中になるため、ある程度の時間が稼げます。中身をガムなどにしておくともっと良いですね。

また、時間になるとエサが出てくる自動給餌器の利用もおすすめです。

甘やかしすぎの犬の場合は飼い主がいなくても一人で遊べるように訓練するのが良いでしょう。構わない時間を増やし、ほったらかしてあげるのも愛情の一つです。可愛いかもしれませんが犬のためにはぐっと我慢してあげてください。

最初のお留守番は短めに、そして徐々に時間を伸ばしていくようにすると犬も少しづつ冷静にお留守番ができるようになりますよ。