ブリーダーや知人宅で犬を譲ってもらうときは、犬の性格や健康面、飼育環境を確認しましょう。見た目だけで衝動買いをしてしまうと、あとから【病気にかかっていた】【極端に臆病だった】【人間に対して攻撃性があった】などなど、問題が発覚する場合があります。問題が大きければ大きいほど、その犬に対する愛情が持ちにくくなり、結果、犬と人間の両方にとって不幸な状況を生み出すことにもなりかねません。犬は20年ほど生きます。そしてあなたの家族となり、一生を共にするのです。長い時間、一緒に暮らしていくのですから、ある意味結婚のようなもの。しかも、相手には頼れる人はあなたしかいなくなってしまうのですから慎重に選びましょう。

最初に見るのは健康チェックです。毛並みが美しいか、耳の中は汚れていないか、口が臭くないかおしりはきれいか、動きにおかしいところはないか、この辺りは必ず見ておきましょう。年齢によってはワクチンの話も聞いておくとよいでしょう。その他、母犬を見ることができるのであれば母犬も見ておいたほうが良いでしょう。ブリーダーの中にはとても悪い環境の中で子犬を出産させ、母犬がボロボロである場合もあります。そんな母犬から生まれた子供は決して良い子犬とは言えません。きれいな環境と、健康な親犬から生まれた子犬こそが健やかな子犬であると考えてください。

もう一つ、見ておきたいのが性格です。一番はっきりと性格の診断ができるのは生後1か月頃ですね。キャンベル診断と言うのですが、いろいろな動作に対する反応を見てその犬の持っている基本的な性格を割り出すというテストがあるのです。

ペットとして飼うのであれば、あおむけに30秒じっとしていられる、地面から10センチくらいの高さで抱いても暴れない、子犬のそばに空き缶を落とすと一瞬警戒はするもののすぐににおいをかぎに行く、子犬の背中をつまんでみてかみつかないなどの犬が良いでしょう。猟犬などを目的に選ぶ場合はまた違うものが必要になってきますので、一度キャンベルテストの内容を調べ、自分に合った犬を選べるようにするのがベストです。

このテストをする目的は自分に合ったペットを購入するという目的のほか、その犬に対してどう接すればしつけがうまくいくかがわかるため、その後の生活がスムーズにいくという利点を求めるという側面もあります。これから子犬と生活するんだという人にはぜひお勧めしておきたいテストですね!